昨年は、音楽サブスクリプションサービスの「Spotify」を利用し始めてから、音楽の聴き方が変わった一年でした。それまでは、レンタルあるいは購入したCD(あるいはレコード)で、アルバム単位を基本として聴いていたのが、曲単位で聴くことがほとんどとなりました。つまり、自分好みに自動生成されるプレイリストやヒットチャート、各アーチストの代表曲をリストの順番で聞くことが標準となりました。
そんな状況の中で、過去の作品を除き、昨年ほとんど唯一アルバム単位で繰り返し聴いた新譜が竹内アンナの「MATOUSIC」です。Spotifyを利用する以前から、彼女の存在は知っていましたが、何かのプレイリスト(確か「2020年のCityPop」のような)にこのアルバムの一曲の「RIDE ON WEEKEND」がリストアップされており、この曲をきっかけにアルバム全体を聴くに至りました。ファンクネスな曲なのにウィスパー系のアンニュイなボーカルが意外性とともに絶妙にマッチし、一筋縄ではいかないリズムに重ねる流麗なメロディラインが多幸感を導いてくれる一曲でした。
アルバムは、様々な表情の曲で構成されており、才女を感じましたが、何より全編を通じているのは、その多幸感です。ウィキペディアで調べさせてもらいましたが、腑に落ちました。彼女のルーツミュージックは、あの全人類を多幸感に陥れるアース・ウインド&ファイヤーの「SEPTEMBER」でした。
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